僕はけっこう“しゃべりフェチ”なところがあります。
好きな女性のタイプも、大前提は「話していて楽しい人」です。
フェチと公言するくらいですから、しゃべりについては常日頃よく考察をしています。
そこで注目したのが、掲示板サイト『2ちゃんねる』にスレッドが立って、
ニュー速クオリティにもピックアップされていた話題。
「ぬこ」は気持ち悪い? 好きになれない『2ちゃんねる』の表現 – ロケットニュース24(β)同サイトから生み出された言葉は、最近ではコミュニティサイト『Twitter』などでも多く見かけるようになった。いまや言葉の発信源と化した『2ちゃんねる』。しかし新しい言葉でもユーザーによって好みがわかれるようだ。
記事やネタ元では「見かける」という表現がされている通り、ネット上で使われていることに限定されて賛否が語り合われているようなのですが。
僕が特にビンビン感じたのは、こうしたところに取り上げられているワードを「実際の会話でも使っている人についてどう思うか!?」というところです。
あくまで「好きになれない」と題されている通り、2ch用語を使っている(しゃべっている)人を批判しようというわけではないのですが。
どうにも、好きになれないところはありますよね。
というのも、その言葉を“2ch用語として認識”していて、かつ“一般人相手に話しているという自覚”を持っている人の使い方なら、まだわかるんです。
「~~でつ」とか「~~だお」とかいう、語音が面白いものを“ネタとして(多少小馬鹿にして)使っている”場合は、結構楽しめますよね。
けれど、それら2ch用語を“ふざけたネタ”ではなく“共通言語のひとつ”とでも言わんばかりに、さも当然っぽくニンマリしながら使う人を、一般市民は「なんなのコイツ」と思うところもあると思います。
小倉優子の「~~こりん」も、ネタとして使っていれば笑っていられるけど、普通に使っている人を前にすると若干ひいちゃうとか。
「~~なう」をtwitter外で、しかもネタとしてじゃなく当然かのように使っている人を見ると、ちょっと苦笑いしちゃうような。
割と大きくても、やはりある程度限定された範囲の中で盛り上がることが面白さのひとつである“コミュニティーツール”。
その“中”から“外”へ飛び出すほどの大ブームになるモノも無くはないと思いますが。
やはりそういった“内輪ウケ”を外に持ち出すということは、恥ずかしいファッションで繁華街にくり出すような、大衆の中へ変人が飛び込むようなギャップが生まれていることを、理解しないといけないですね。
内輪ウケは所詮、内輪ウケ。
大衆に受け入れてもらおうとするには、それなりのからくりが必要なんです。
流行語にしてみれば、テレビやラジオが“ネタとして拾ってから”やっと一般化し、共通言語に仲間入りする。
ネットブームにしても、メディアやその先にいる大衆が本当に受け入れてこそ、一般化して“みんなのモノ”に仲間入りする。
本当に価値のあるものは、そういうモノだと思います。
中途半端な「内輪ウケ」は、たかがブームで消え行くもの。
「内輪ウケ」を一般化するようなカラクリに力を注ぐか、ハナから強く「大衆」を意識するか。
つまりは、常に“内と外”双方に意識を配っている者が創り出す新しいモノにこそ、多くの人が感動するのだと思います。
そういった意味で、本当にこれからの時代を生きる僕たちは、もっともっと本質的に「視野を幅広く柔軟に機能させる」のが必要なんだと、強く思いまうす。
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