TBSラジオ推薦曲で耳にした、
中川あゆみ『事実~12歳で私が決めたコト~』。
正直、センセーショナルすぎてまず受け入れられない。
中川あゆみさん『事実~12歳で私が決めたコト~』の歌詞苦しすぎます、この歌は。
壮絶体験歌う13歳天才シンガー 中川あゆみ「泣ける」と話題ニュース性、その“センセーショナルさ”はメディアに取り上げられるだけの重みを持っているとは思うのですが、それを歌にするのはキツすぎると思います。
歌詞に描かれているのは、あるひとりの少女の苦悩と“わたしだけで生きる”というような、僕から見ればある種ひねくれた強さ。
それは、本当にこの世に生を受けて歌という表現を扱う人として正しいのかどうか。
本当の親を始めその親族は傷つかないのか。
「捨てられた」かも知れない事実は変わらなくても、それをあえて歌にし世間へ送り出すべきなのか。
甚だ疑問です。
この歌は、誰に何を伝えるためのものなのだろうか?
僕は、
Mr Childrenが好きです。
いつか、桜井和寿が『
僕らの音楽』にて。
「星空をつくりたい。星座を描きたいわけじゃない。
歌はいろんなものに見える星空であればいい。
聴く人がそこに星座を自由に描けるような作品である歌をつくりたい」
というようなこと(かなり意訳になってるとは思いますが)を語っていた。
それで良いと思う。
事実は、メロディにのせるのではなくて、言葉や文字で伝えれば。
インタビューやエッセイで伝えればいいんじゃないだろうか。
僕は、星空のような歌が好きだ。
…僕がいつか歌を歌うとしても。
「アルビノの事実」を歌いたくはない、と強く思った。