「え!?
iPadってiPhoneのデカいやつでしょ?電話しづらそうだね。
…えぇ!?携帯電話の機能は無いの??じゃあ、ちっちゃいパソコンなの?」
今朝、
iPadの販売開始に並ぶ表参道の人々を映し出すニュースを見ていたら、過去に友達と交わした先のような会話を思い出しました。
ワイドショーでの解説にも「携帯電話機能はありません」とありましたが…。
正確には“通信機能があるのでテレビ電話などが可能ではあるが、携帯電話のような《通話機能》はない”ということだそうです。
…僕も買ってないのでニュアンスを伝えるのが難しいですが。
つまりは、携帯電話は買った直後からダイヤルを押せば「通話」出来るけれど、iPadは買っただけでは「通話」は出来ない、ということなんでしょうかね。
Skypeなんかのアプリを使ったりすれば“電話としても使える”くらいの、通信が出来る「電話とは違った端末」と考えるのが良さそうです。
…と、そういう基礎的なことを知りたいのが、市場の34%を占めるレイトマジョリティー(※)の心情だと思うのです。
そんなレイトマジョリティーの意識が現れているような、アンケート調査の結果報告がプレスリリースされていました。
ネットマイル、『スマートフォン』についてのアンケート調査実施 スマートフォンの所有率は1割に満たず、「iPad」の購入意向は2割程度 | ビズサムライ 回答の結果から、アンケート回答者10,000名におけるスマートフォンの所有率は1割に満たず、かなり少ないこと、また携帯電話とスマートフォンの違いを“理解している”人は、男性で4割以上見られたものの女性では2割程度と、女性よりも男性の方が多いことなどがわかりました。また、5月28日に Apple社から発売される「iPad」の購入意向は2割程度という結果でした。
iPad、スマートフォン、携帯電話…について、ちゃんと理解しているという人はまだまだとても少ないと言う結果。
確かに、インターネット業界に身を置いている人たち(僕)にとってみれば、周りの3割程度はiPhoneを持っていて、知っている・理解しているのは当たり前だと思いがちですが。
広く日本全体を見れば、このくらいの数字が現実的なのかとも思います。
というわけで、テレビやネットのニュースなんかでは既にドバッと情報が出ていて、評論家の口からは「100万台くらいは年内に出るだろう」なんて語られていたりもしますが。
まだまだ、これから普及していくという話です。
レイトマジョリティーの心情としては「もうちょっと待つ」感じですよね。
※レイトマジョリティー
米国の社会学者エベレット・M・ロジャーズ(Everett M. Rogers)が最初に使ったとされる言葉の一つ。
ロジャーズは、イノベーション(まだ普及していない新しいモノやコト)がどのように社会や組織に伝播・普及するのかの実証的研究を行い、採用時期によって採用者を5つのカテゴリに分類した。
この5つのカテゴリーが、以下のようなものだそうです。
■イノベーター(革新的採用者) (2.5%)
冒険的で、最初にイノベーションを採用する
■アーリーアダプター(初期採用者) (13.5%)
自ら情報を集め、判断を行う。多数採用者から尊敬を受ける
■アーリーマジョリティ(初期多数採用者) (34%)
比較的慎重で、初期採用者に相談するなどして追随的な採用行動を行う
■レイトマジョリティ(後期多数採用者) (34%)
うたぐり深く、世の中の普及状況を見て模倣的に採用する
■ラガード(採用遅滞者) (16%)
最も保守的・伝統的で、最後に採用する
引用:
アーリーアダプター - @IT情報マネジメント用語事典PR